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2007.8.12
収集家
一ヶ月以上も日記をサボっていたので、日記を更新するのが億劫だ。
こういう時は簡単な事を書きたい。頭を使わなくて良いものを書きたい。
「お前は頭を使うような難しい事を日記に書いていたのかい?」
とツッコみを入れられる気もしないでも無い。
とりあえずリハビリを兼ねて簡単な意味の無い頭を使わない事から書くことにしよう。
ご存知かもしれませんが私は下宿屋というか、敷地内にある利用していない家を貸しております。
家族で利用している家の他に2つ家がありまして、1つは綺麗ですが、もう1つはボロ屋。相当なボロ屋。雨風は凌げるけれど。
ボロ屋には貧乏学生や貧乏作家、貧乏旅行者など宿泊費用を節約したい人々が生活しております。
住人の1人が説教好きの親父でして、親父が偏屈かを説明した上で、それでもOKという人のみに貸しております。あと、出来るだけ男性のみにしてもいます。
家賃が安いので現在の私にとって収入よりも手間隙の方が大きく、サッサと廃業にしても良いかと思う時もありますが、下宿屋が私のコスタリカでの原点ですので、そのまま続けております。
それらの滞在者には変わった人がたまにきます。変わった人と書いて変人と言うのですが、今回は変人の井生クン(仮名)を紹介したいと思います。
勿論、ここに書く事に関して彼の承諾を得ております。
彼は27歳のサーファー。定職に着かず金が貯まるとサーフボードを抱えて日本を脱出。日本に彼女を置いてきているのだが21歳と若く、まだ結婚を考える様子も無い為に
「いつまでもフラフラしていないで定職に着いてよ!」
と迫られるわけでもなく、おきらくごきらくの人生を送っているわけです。
日本では落ちこぼれに分類されるかもしれませんが、少し羨ましい気もします。少〜しだけだけどね。
そんな彼は少し変わった物を収集する趣味がある様子。
それはエロ本。
エロ本とは書いて字の如しエロい本の事。旅先の国で、その国の女性の卑猥な裸体が掲載された本をコレクションしているらしい。
当然の如くコスタリカ女性が掲載されたエロ本を購入希望。
変な趣味だなと思いながらも、私はこのようなアホが嫌いでは無いので協力することにした。
しかし私はココ10年以上エロ本を購入した事が無い。どこで購入可能なのか知らない。
一番最初に思いついたのは「大人のおもちゃ屋さん」である。
そこに行けば何かしらの物が売っているだろうと思ったわけだ。
私はコスタリカにて大人のおもちゃ屋さんに行った事が無い。日本では上野にあるそれに1−2回、友人と冷やかしに入ったことがあるのだが、それも遥か昔の話である。
結構、ドキドキしながら行ってきました。
店に入ると最初に目に入ったのがコスプレだ!セーラー服が売ってあった。これには笑えた。
胸元が大きく開いたセーラー服に短すぎるスカートだ。店員さんに「これ、売れているの?」とたずねると、結構でているらしい。
コスタリカでも日本の女子高生制服は人気の様子だ。
狭い店には色々な商品が並べてある。その中には私が見た事も無いような物が沢山あった。好奇心旺盛な私はゲイと思われる店員に色々と質問してみた。
私:「これは、何に使うのだ?」
店員:「女性の××に××すると、××となるのだ!」
ふーむ、でも、それって気持ち良いのか?と思いつつも次の質問。
私:「このボールが2つのアメリカンクラッカーのようなものは何だ?
店:「それを○○して○○すると、○○の筋肉が鍛えられるのだ!」
ふーむ、なるほど、セックスも奥が深いのだなーと関心。
私:「この筒は何だ?」
店:「それに男性の××を入れるとサイズが大きくなるのだ!」
私:「それは痛くないのか?」
店:「痛くない・・・、と思うけど、試してみる?」
真空にして引っ張るらしい。絶対に痛いと思う。勿論試す気は無い、痛いのは嫌いだ。
他にもSMのムチやロウソクも売っていた。私はSMのムチを見るとプリンセスプリンセスの「M」を歌う。
「いつも一緒に居たかった。隣で笑ってたかった。」
これがオリジナルだが、そして替え歌があるのだ
「ムチで打たれて居たかった。けれども少しだけ良かった。」
ついつい口に出して歌ってしまう。勿論、替え歌の方だ。
一生懸命質問をしている私を、連れは引いた目で見ていた。
そんな私を横目に井生君は本を選んでいる。ビニールが被せてあるので立ち読みをして内容を確認してから購入する事は出来ない。表紙で選ぶ一発勝負だが、その表紙もエロが感じられない。
店のゲイ君に「どれがエロい本だ?」と聞くと、一冊の本を紹介してくれた。どうもエロそうには見えない。
そして一冊30ドルする。その料金に貧乏サーファーの井生君は悩んでいる様子だ。貧乏サーファーには大きな金の様子。
私は30ドルあれば「2発」は出来る置屋がある事を伝えた。それも井生君を悩ませる材料になった。
散々悩んだ末に
井生:「買います!これを買います!絶対に買います!」
その本を購入し自動車に乗り込む。彼はとても嬉しそうだ。
私も彼の手伝いが出来て良かった。良い事をすると気持ちが良い。
自動車の中でワクワクしながらビニールを破る彼、ページを開き、急いでページを見る彼から意外な言葉が出た。
井生:「ひどい・・・・、ひどい・・・・、ひどーーーい!」
井生君は涙目だ。自動車を止めて本を見ていた。
確かに酷い。エロ本じゃなくてイラストだけのHow
to SEX本だった。本当に井生は私を笑わせてくれる。
収まりがきかない井生君。どうしてもエロ本を買いたいと。そこで私はSOHOなる雑誌を思い出した。
SOHOとは「モデルはコスタリカ人女性です!」を売りにしている雑誌だ。幹線道路などで大きく広告が出ており、普通のスーパーマーケットで販売しているが、18歳以上となっているので、きっとエロ本に違いない。
表紙の若い女性は裸だが肝心なところは上手に隠してある。非常にエロ本っぽい感じがする。
さっそくスーパーに立ち寄って購入。日本円で250円くらいかな?安い。
内容はエロ本で無く、なんと言いましょうか・・・、半分以上が広告。そして少しだけグラビアっぽいエロくない女性の写真が掲載されているような内容。
これのどこが18歳以下禁止なのだと思う内容だ。詐欺ちゃうか?
失意の井生君。本当に落ち込んでいる。私はそんな彼を見てゲタゲタ笑っていた。この日記を書きながらも思い出し笑いをしている。
私を笑わせてくれたお礼を兼ねて あまりにも可哀想なので慰める意味を兼ねて寿司を奢ってやる。久しぶりの寿司を食べた井生君は少し元気が出た様子。
別れ際に井生が言った。
「色々ありがとうございました。せっかく購入したのですから頑張って使ってみます。抜けたら報告しますね。」
最後まで笑わせてくれた。
愛らしいアホだったなーー。
今頃どこで何をしているのかな?
PS.
後日、「やはり抜けないだけでなく勃ちもしませんでした。」と井生より連絡があった。
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